【環境出前授業報告】樟葉北小「環境問題と電気エネルギーについて学ぼう(屋内版)」

樟葉北小学校からご依頼をいただき、7月15日に4年生2クラスを対象に「環境出前授業」を行って来ました。今年度も「環境問題と電気エネルギーについて学ぼう(屋外版)」のご依頼でしたが、昨年度に引続きあいにくの「雨」が予想される天気となり、「屋内版」に切り替えての実施となりました。

「屋外版」も「屋内版」も、校庭、あるいは教室に実験器材や体験器材を持ち込んで、「自分たちで、見て、触って、体験していただく」中で「環境問題」と「自分たちの生活」がどうつながっているのかを考えてもらい、児童たちの「環境啓発」につなげてもらう授業です。

前半の「講義」では、まず今回の「環境出前授業」の内容がSDGsのどの項目に当たるのかを説明した上で、今問題になっている「地球の温暖化」がどの様にして起こっているのかをみんなで考えました。そしてその中で、私たちの生活になくてはならない「電気エネルギー」をつくるためにも、今は「火力発電所」ではたくさんのCO2を排出しており、その事が「地球温暖化」の大きな原因のひとつになっている事などを事例を交えながら学習していただきました。又、その「火力発電所」ではどの様にして電気がつくられているのかを「火力発電所」のミニチュアで蒸気を発生させてタービンを廻してLEDを点灯させたり、「水力発電所」のミニチュアで高いところから水を流して水車を廻してLEDを点灯させたり、と目に見える形で「発電所の原理」を理解していただきました。

そして、そう言う現状の中で、環境にやさしい発電方法にはどんなものがあるのか、又、「電気エネルギー」を無駄に使わないための工夫など、私たちに出来る事にはどんな事があるのかをみんなで考えました。

後半の「体験」では、児童を3グループに分けて、①「省エネ、エコ発電」の体験コーナー、②「いろいろな自然エネルギー」の体験コーナー ③「電気エネルギーの変換」の体験コーナー、の3つのコーナーを用意して順番に回っていただきました。

①では、自分たちで模型の「LED灯」と「白熱灯」を手廻し発電機で点灯させて、必要とする「力」の違いを「手応えとして実感」してもらう事によって消費電力の差を「体験」していただきました。又、同じ照度のLED灯、蛍光灯、白熱灯がどれだけの電力を消費しているかをワットメーターで数値として「確認」してもらいエコ意識を高めていただきました。

②では、自然エネルギーを利用した「風力発電」、「太陽光発電」の模型を持ち込んで、いろいろな風力発電機をうちわであおいでLEDを点灯させたり、電球で照らしたソーラーハウスの屋根の太陽光パネルを段ボールの「雲」で覆う事によって発電しなくなる事を「体験」していただいたり、しかし、それが「蓄電池」を備えたソーラーハウスでは「雲」で覆ってもLEDは点いたままとなり、「天候に左右される不安定な発電方法」とされていた再生可能エネルギーの大きな可能性を理解していただいたりしました。

③では、発電所から家庭などに届いている「電気エネルギー」が、「光に変わったり」、「力に変わったり」、「熱に変わったり」する事を、「手廻し発電機」と「電気エネルギー変換実験パネル」を使って「体験」する事によって、「電気エネルギー」が私たちの生活と密接につながっている事を理解していただきました。

又、手廻し発電機を使って「せんぷうき」を廻したり、テレビを点けたり、その他、振動を電気エネルギーに変換する、電池の要らない「振動力発電」の「体験」もしていただきました。

最後に、「ひらかた環境ネットワーク会議」と「枚方市」が共催で以前から取り組んでいる「ひらかたみんなでECO宣言」の結果報告パンフレットの最新版を配布して、日常生活での「省エネ行動」や「節電」への取り組みの大切さを具体的に紹介しました。

まとめとして、「皆さんが何気なく使っている「電気」も「CO2」の発生源であり「地球温暖化」の原因の1つである事を理解して、「環境負荷」と密接につながっている「電気」を大切に使う為に、私たちがその気になればすぐにでも取り組める事は「省エネ」です。そして、今すぐに取り組む事が「皆さんが大人なった時の、未来の地球環境を守っていくために必要な事なのです」、と言う言葉で締めくくりました。