【活動報告】環境ティールーム3月「地球一個分で暮らそう」

緊急事態宣言が解除されて最初の講座となった、環境ティールームが3月11日に開催されました。参加者は7名。マスク、検温、換気、消毒に配慮しての開催となりました。

今月のテーマは「地球一個分で暮らそう」でした。「地球一個分ってどういう意味?、一個にみんなくらしてるやん!」といわれると思いますが、「エコロジカルフットプリント」という 「人間の活動において、地球環境に掛けている負荷の大きさを図る指標」 で計算すると、今の暮らしは地球の1.7個分を消費している暮らしとなっています。日本に至っては、地球を2.8個分消費してしていると言われています。

日本のフットプリントの中で、最も割合が大きいのはカーボンフットプリントといって、二酸化炭素を吸収するのに必要な土地面積の割合で、これが65%を占めています。まず、ここを減らさなければいけないということで、参加者の方々とどうしたら減らせるか、まちのあり方、家庭生活、教育など様々な角度から話をしました。

また、参加者が工夫していることとで多かったのが、「とにかく歩く」事でした。他には、「野菜を使いつくしてゴミを出すのは月に一度」という方や、「洗剤の使用を減らす」「里山保全活動を行っている」という方もいらっしゃいました。


【 参考】
エコロジカル・フットプリント(Ecological footprint)とは
 人間活動により消費される資源量を分析・評価する手法のひとつで、人間1人が持続可能な生活を送るのに必要な生産可能な土地面積(水産資源の利用を含めて計算する場合は陸水面積となる)として表わされる。
例えば、あるエコロジカル・フットプリントでは、1)化石燃料の消費によって排出される二酸化炭素を吸収するために必要な森林面積、2)道路、建築物等に使われる土地面積、3)食糧の生産に必要な土地面積、4)紙、木材等の生産に必要な土地面積、を合計した値として計算される。この場合、アメリカで人間1人が必要とする生産可能な土地面積は5.1ha、カナダでは4.3ha、日本2.3ha、インド0.4ha、世界平均1.8haとなり、先進国の資源の過剰消費の実態を示すものである。
これは人間が地球環境に及ぼす影響の大きさとみることもできることから、エコロジカル・フットプリントつまり「地球の自然生態系を踏みつけた足跡(または、その大きさ)」と呼んでいる。
環境省HP(EICネット 「環境用語集」より)