【環境出前授業報告】樟葉北小学校「環境問題とエネルギーについて学ぼう(屋内版)」

樟葉北小学校よりご依頼をいただき、12月07日に4年生対象の環境出前授業を行ないました。今回も「コロナ対応」について事前に教頭先生担当先生とも緊密に打合せを行なった上で、私たちスタッフも、マスク着用、手洗いはもちろん、自主的な対策として非接触式体温計での検温、チェックシートの提出と、万全を期して実施に臨みました。

今回のテーマは、「環境問題と電気エネルギーについて学ぼう(屋内版)」でした。教室に、実験器材、体験器材を持ち込んでの、「自分たちで、見て、触って、体験していただく」中で、環境問題を考えてもらう授業です。

「授業」では、「地球温暖化のしくみ」を切り口に、その原因の1つとなっている、私たちの生活になくてはならない「電気エネルギー」について、「電気が作られる原理」を模型を使って説明した後、「火力発電所」のミニチュアで蒸気を発生させてタービンを廻してLEDを点灯させたり、「水力発電所」のミニチュアで高いところから水を流して水車を廻してLEDを点灯させたり、と目に見える形で「発電所の原理」を理解していただきました。

そして発電所から送られてきた「電気エネルギー」が家庭の中でどの様に使われているかについて、又、その「電気エネルギー」を無駄に使わないための工夫」について、学習していただきました。

「体験」では、 ①「省エネ、エコ発電」の体験コーナー、 ②「いろいろな自然エネルギー」の体験コーナー  ③「電気エネルギーの変換」の体験コーナー、 の3つのコーナーを用意して、児童を3班に分けて順番に回っていただきました。各コーナーは、「密」を避けるため出来るだけ場所を離して、又、コーナーの中でも各体験器材は出来るだけ配置を考えて、「密」対策に配慮しました。

①では、自分たちで模型の「LED灯」と「白熱灯」を手廻し発電機で点灯させて、必要とする「力」の違いを「手応えとして実感」してもらう事によって消費電力の差を「体験」していただきました。又、同じ照度のLED灯、蛍光灯、白熱灯がどれだけの電力を消費しているかをワットメーターで数値として確認してもらいエコ意識を高めていただきました。

②では、自然エネルギーを利用した「風力発電」、「太陽光発電」の模型を持ち込んで、いろいろな風力発電機をうちわであおいでLEDを点灯させたり、電球で照らしたソーラーハウスの屋根の太陽光パネルを段ボールの「雲」で覆う事によって発電しなくなる事を「体験」していただいたり、しかし、それが「蓄電池」を備えたソーラーハウスでは「雲」で覆ってもLEDは点いたままとなり、「天候に左右される不安定な発電方法」とされていた再生可能エネルギーの大きな可能性を理解していただいたりしました。

③では、発電所から家庭などに届いている「電気エネルギー」が、「光に変わったり」、「力に変わったり」、「熱に変わったり」する事を、「手廻し発電機」と「電気エネルギー変換実験パネル」を使って「体験」する事によって、電気エネルギーが私たちの生活と密接につながっている事を理解していただきました。

最後に、「ひらかた環境ネットワーク会議」が一昨年から取り組んでいた「ひらかたみんなでECO宣言」「ひらかたみんなのエコライフつうしんぼ」の結果報告パンフレットを配布して、まとめとして、「皆さんが何気なく使っている「電気」も「Co2」の発生源であり「地球温暖化」の原因の1つである事を理解して「環境負荷」と密接につながっている「電気」を大切に使う為に「省エネ」に取り組みましょう」、そしてその事が「皆さんが大人なった時の、未来の地球環境を守っていくために必要な事なのです」、と言う言葉で締めくくりました。

<2020年12月11日更新>