2020年7月9日、サプリ村野環境情報コーナーにて、環境ティールームを開催しました。環境ティールームは、少人数のメンバーが講師を囲んで座談会方式で話をする会です。今回の参加者は6名でした。
今回のテーマは、7月1日にスタートした「レジ袋の有料化」でした。
最初に参加者の方に、この制度スタートへの意見や感想などをお伺いしました。
・レジ袋は、2~3回使用して、最後はごみ袋にしているので無駄はない。削減する必要はないのではないか。なんでレジ袋を有料化するのかわからない。
・レジ袋がなくなったら、結局買うことになる。
・ごみ袋が指定の自治体ではレジ袋はそのままゴミになっている。
・有料化といっても3円だと効果が薄い。
・レジ袋より、ペットボトルのデポジット化を進めてほしい。
・コロナ渦でテイクアウトが増え、需要が増えている。タイミングが悪い
・レジ袋は、進化していて、とても薄くて丈夫で大変便利なものである。素材の工夫もされている。それをなくすのはナンセンス。
いろいろな意見が出た後、「レジ袋そのものが悪いわけではなく、プラスチックごみの問題を考えるきっかけである」ということに集約し、プラごみ問題へと話は移行しました。
日本の現状の話をした中ででてきたことは、次のような意見でした。
・リサイクル率84%であれば、それが全部製品になっていると思っていた。6割がサーマルリサイクルであることは知らなかった。
・ペットボトルのフタをとったりラベルをはがす意味がわからずやっていなかった。理由に納得できたらもっと協力できるのに。
・自分はきちんと分別しているからいいと思っていた。分別した先にどう処理されるのかまで考えることが大切だと思った。リサイクルの中に輸出が含まれているのは知らなかった。
・プラごみの分別はわかりにくい。「洗ってきれいにしてプラごみへ」と「汚いものは普通ゴミへ」両方言われるとわからない。製品か包材かの区別が難しいものも多い。と思っていた。
・きれいなプラはスーパーなどできれいな状態の単一素材を取集しているところへ出すと本当のケミカルリサイクル(素材に戻す)ができる。
今後、私たちは、主に下の2つに重点を置いて生活や活動をしていこうという思いを共有しました。
・どうして、こういう収集や分別をするのかという情報をきちんと届くように発信していかなければならない。
・プラスチックによって私たちの暮らしは大変便利で快適になった。昔に戻るのではなく、便利さ快適さを享受しながら、簡単にできること(ラベルをはがす、回収ボックスへ持って行く、ポイ捨てをしないさせないなど)はきちんとしていく。