【審査総評】
記念すべき「電車やバスのものがたり(絵本&紙芝居)作品募集」の第1回を開催することができました。
全部で28点の応募があり、内訳は絵本23点、紙芝居5点でした。
枚方市内在住の方を中心に、5歳から85歳まで、幅広い方々から応募頂きました。
電車やバスは子どもたちが大好きなモチーフで、これまでも名作の絵本がたく さんあります。そうしたなか、どのようなテーマで取り組んでくれるのか、と ても楽しみにしていました。
電車やバスなどの公共交通は2つの役割があります。
一つ目は場所と場所をつ なぐ役割。駅と病院やお店などをたくさんの人を運ぶのがこれにあたります。
二つ目は人と人をつなぐ役割。電車の車内で席をゆずったり、ゆずられたりするのがこれにあたります。
この二つの役割をうまく表現している作品が多く、 とても楽しく読むことができました。
審査会では、テーマ性、ストーリーや絵の完成度、子どもにとってのわかりやすさなどの観点から、審査員が話し合いました。絵やストーリーが素晴らしい ものばかり。優劣をつけがたく、悩んで入賞作品を決めました。
受賞された作品は、絵の完成度もさることながら、どれも絵をおっていくだけで、ストーリーがわかり、そのストーリーもシンプルでわかりやすく、言葉も吟味されています。電車やバスを使った日常生活の中で出会った光景をもとにして、時間をかけて絵とストーリーをじっくりと練り上げ、作品作りに取りくむ喜びをこれからも大切にしていただきたいと思います。
最後になりましたが、入賞された11名のみなさまに心からお祝いを申し上げます。今後も、環境にやさしい電車やバスを使いながら、地域同士の交流をさかんにし、人と人とのふれあいを大切にする枚方を一緒に育てていきたいと思います。
第1回 電車やバスのものがたり(絵本&紙芝居) 審査員会
各賞の選評はこちら→各賞と選評一覧
2014.12.25 更新