さだ西小学校のエコクラブの児童(4年~6年生18人)を対象に、6月20日(月)に、「地球温暖化と木の役割について考えよう!」をテーマに、普段何げなく見ている身近な校庭の木を題材にして、植物が二酸化炭素を吸収して酸素を出していること、また、木の幹に二酸化炭素を炭素として蓄えてくれていることを学びました。
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最初に枚方市の環境副読本にも掲載されている「自然のはなし」の紹介の中から人間や動植物の生活に樹木が色んな役割をしてくれていることを紹介し、その中でもエネルギーを使った便利な生活で発生する二酸化炭素が地球温暖化の原因になっていることや、一方で植物が太陽の光を受けて光合成により二酸化炭素を吸収して酸素に換えてくれていることをスライドで説明しました。
また、最初に児童たちに樹木が二酸化炭素を吸収して炭素を蓄えた「石炭、木炭、木の幹」などみんなで観察し、石炭は昔の植物の化石であることや、木の年輪から木の年齢がわかることなども学びました。
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そして、植物の葉は光合成を効率的に行うための工夫をしていることを、キンモクセイ、ケヤキ、アベリヤ などをみんなで観察して、その特徴を黒板に書きだしてみんなで確認しました。
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一方で、目に見えない酸素の発生は、オオカナダモをペットボトルに入れて屋外で太陽光に当てたものを用意して、葉っぱについている酸素の気泡を確認しました。
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そして、今回のテーマのメインである「さだ西小学校の校庭にある樹木」を紹介し、その木の幹の太さからどれだけの二酸化炭素を一年間で吸収してくれているかを、換算表を用いて計算して紹介しました。計算例としては、人間一人当たりの一年間の呼吸で発生する二酸化炭素や冷蔵庫やテレビなどの電気製品の電気使用量からの二酸化炭素の発生量などを計算して、校庭の木の役割を改めて知ることが出来ました。
まとめとして、校庭の木も地球温暖化に関係する二酸化炭素の吸収に役立っていること、もっと樹木に関心をもって欲しい思いも込めて、配布したプリントに校庭の木の名前と感想を書いてもらいました。
普段はあまり関心を持っていないと思われる校庭の木を授業の中で紹介した結果、しっかりと木の名前を書き留めてくれたことに驚きました。また、校庭の木が地球温暖化防止に役立っていることを知ったことで、 身近に親しみを感じてくれたことが伺え大変うれしく思いました。
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また、先生からは次は校庭の木の観察会をしてほしいとの要望もあり、次回に活かしたいと考えています。
地球温暖化とその対策は地球規模で大きな話で、児童たちにも何をすればよいか想像がつかない中で、身近な校庭の樹木に着目したのが今回のテーマです。
そして、それらの樹木が年間に二酸化炭素を吸収してくれている量を、人間の呼吸や間接的に二酸化炭素を発生させる電気製品に置き換えることで、 親しみを感じてもらえ、今回のテーマで新たな手ごたえを感じることが出来ました。