【活動報告】自然エネルギー学校 講演会「第6次エネルギー基本計画について」

2021年12月10日(金)サプリ村野環境保全研修室にて、自然エネルギー学校 講演会「第6次エネルギー基本計画について」を開催しました。講師は、NPO法人地球環境市民会議(CASA)専務理事 早川 光俊 氏(弁護士) にお引き受けいただきました。

初めに地球温暖化の現実をIPCC報告書やグラフ・データで具体的に説明いただき、また世界各地で起こっている現象のお話がもあり、非常に温暖化に対する危機感を突き付けられるお話でした。

また、COOPにも何度も参加されておられ、その会場での様子やパリ協定が合意されたときの様子をお話され、世界の人々の認識がとてもよく伝わってきました。

メインの第6次エネルギー基本計画については、問題点として下の4点を挙げられました。

第6次エネルギー基本計画の問題点
① 低すぎる再生可能エネルギーの導入目標
② 低い省エネ目標
③ 石炭火力依存体質
・原発と石炭火力はベースロード電源
・ 2030年に19%。廃止シナリオなし。
④ 原発依存体質
・原発もベースロード電源。
・「可能な限り原発依存度を低減する」としながら、再稼働を進めるとする。
・核燃料サイクルも推進するとするが、もんじゅが廃炉になり、核燃料サイクルは完全に破綻している。

今回の資料は活用以下からダウンロードしてご覧ください。

今回のCOOP26で採択された、世界の平均気温を工業化以前から1.5℃未満に抑えるために残されたカーボンバジェットは4000億CO₂トン、このままいくと12年足らずで到達してしまう。平均気温上昇を1.5℃以下に抑制するために2050年ごろまでにCO₂排出量を実質ゼロにする必要があるということ。

まずは、このことを皆さんに知って頂き、危機感を共有することが大切です。
そして、行動を起こすこと、各自の省エネ行動に加え、仕組み作りを国に働き掛けていくことが大切と仰っておられました。

最後に効果のある方法として、電気量販店に行った時、店員さんに「もっと省エネの製品はないの?」と問いかける事が効果的というお話がありました。
是非皆さんも実践してみてください。