明倫小学校より「環境問題と電気エネルギーについて学ぼう(屋内版)」のテーマで環境出前授業のご依頼をいただき、12月20日に実施して来ました。
「環境啓発活動」の一環として行っているのが私たちの「環境出前授業」ですが、今回の対象は6年生と言う事で、3学期に理科の授業で行う「電気エネルギーの変換」の予習にもなる様に、との思いを込めてそのコーナーの器材を増強して当日に臨みました。
「講義」では、このテーマの、SDGsの中での位置づけを説明する事から始めて、「地球温暖化のしくみ」を切り口に、その原因の1つとなっている、私たちの生活になくてはならない「電気エネルギー」について、「電気が作られる原理」を発電模型を使って説明した後、「火力発電所」のミニチュアで蒸気を発生させてタービンを廻してLEDを点灯させたり、「水力発電所」のミニチュアで高いところから水を流して水車を廻してLEDを点灯させたり、と目に見える形で「発電所の原理」を理解していただきました。そして発電所から送られてきた「電気エネルギー」が家庭の中でどの様に形を変えて使われているのか、又、その「電気エネルギー」を無駄に使わないための工夫」について、そして環境にやさしい発電方法について、学習していただきました。
その後、「体験」コーナーに移っていただき、 児童を3班に分けて ①「省エネ、エコ発電」の体験コーナー、 ②「いろいろな自然エネルギー」の体験コーナー ③「電気エネルギーの変換」の体験コーナー、 の3つのコーナーを、順番に回っていただきました。
①では、自分たちで模型の「LED灯」と「白熱灯」を手廻し発電機で点灯させて、必要とする「力」の違いを「手応えとして実感」してもらう事によって消費電力の差を「体験」していただきました。 又、同じ照度のLED灯、蛍光灯、白熱灯がどれだけの電力を消費しているかをワットメーターで数値として確認してもらいエコ意識を高めていただきました。
②では、自然エネルギーを利用した「風力発電」や「太陽光発電」の模型を使って、いろいろな風力発電機をうちわであおいでLEDを点灯させたり、電球で照らした2つのソーラーハウスの屋根の太陽光パネルを段ボールの「雲」で覆う事によって発電しなくなる事を「体験」していただいたり、しかし、それが「蓄電池」を備えたソーラーハウスでは「雲」で覆ってもLEDは点いたままとなり、「天候に左右される不安定な発電方法」とされていた再生可能エネルギーの大きな可能性を理解していただいたりしました。
③では、今回6台に増強した「電気エネルギー変換実験パネル」と「手廻し発電機」を使って発電所から家庭などに届いている「電気エネルギー」が「光に変わったり」、「力に変わったり」、「熱に変わったり」している事を「体験」していただきました。そしてその事により電気エネルギーが私たちの生活と密接につながっている事を理解していただきました。
又、単品で、手廻し発電機をまわして「せんぷうき」を廻したり、テレビを点けたり、その他、電池の要らない「振動力発電」の体験もしていただきました。
「体験コーナー」では、今年から全児童に貸与されている「タブレット端末」を使って「体験」内容を記録している児童もおり、授業の中で上手く使いこなしている事がうかがわれ、ICT教育の進化を垣間見る事も出来ました。
最後に、「ひらかた環境ネットワーク会議」が以前から取り組んでいる「ひらかたみんなでECO宣言」「ひらかたみんなのエコライフつうしんぼ」の結果報告パンフレットを配布して、まとめとして、「皆さんが何気なく使っている「電気」も「Co2」の発生源であり「地球温暖化」の原因の1つである事を理解して、「環境負荷」と密接につながっている「電気」を大切に使う為に「省エネ」に取り組みましょう」、そしてその事が「皆さんが大人なった時の、未来の地球環境を守っていくために必要な事なのです」、と言う言葉で締めくくりましたが、6年生と言う事もあり、皆さん、良く理解していただけた様で、私たちとしてもうれしい限りでした。