香里小学校からご依頼をいただき、11月22日に2年生4クラスの環境出前授業を行って来ました。ご希望のテーマは「穂谷の里山の話しとクラフト製作を楽しもう」でした。当初、9月のオープンスクールの日の実施をご希望でしたが、児童数が多く、在庫している自然素材のパーツ量だけではクラフト製作が対応出来ないため、2年生でも出来る代案のテーマを提示したのですが、日を変えて通常授業の中で実施する事になっても良いので、希望のテーマで行って欲しいと言うご要望でした。
学校敷地内に「うりこ山」と言う素晴らしい自然環境をお持ちで、休憩時間には児童も積極的に自然に接している学校ならではのご要望だと理解しました。
講師には穂谷で長年里山保全区活動をしておられる「竹取物語の会」の方にお願いしました。
講義の前に、まず今回の「環境出前授業」の内容がSDGsのどの項目に該当するのかを話して、木々を大切することが地球温暖化を防ぐ事にもつながる事、又、里山を守っていく事が生物多様性のためにも必要な事などを簡単に説明しました。
前半の講義では、枚方の里山保全活動の現況と穂谷の状況についてパワーポイントで説明していただいて、穂谷にはまだまだ自然がたくさん残っていて素晴らしい場所である事や、里山を守っていくには定期的な伐採など人の手で管理していく必要がある事などを話していただきました。
又、穂谷で間伐した「太い竹」や「桧の輪切り」などの実物を持って来ていただいたので、児童たちも写真やタブレットで見るだけではなく、実際に実物を目の前にして「竹ってこんなに太いの?」と驚いたり、桧の大きさも実感する事が出来た様です。
その後、穂谷の間伐材や竹や植物の種を使った「トンボのマグネットクリップ」の製作に取りかかりました。
児童たちは、間伐材を裁断して裏にマグネットを貼り付けたベース台に、竹の枝をトンボの胴体にして、果物や植物の種をトンボの目玉や羽の形に貼り付けて、各自、工夫を凝らした「トンボ」を製作しました。
最後に、「記念」として、どんぐりと間伐材を使った「うり坊の置物」を全員にプレゼントして皆さんに喜んでいただきました。
自分たちで工作をして、楽しみながら環境保全の大切さもちょっぴり学べ、それが「自然」に関心を持ってくれるきっかけになるかも知れないこの様な授業も、児童たちの意識を「環境」の方へ向けさせる良い方法だな、と思いました。