さだ西小学校のエコクラブの児童(4年~6年生24人)を対象に、6月14日(月)に「地球温暖化について学ぼう!」のテーマで、地球温暖化の影響とその原因や私たちの生活との関係を、二酸化炭素発生実験を通して学び、自分たちに何が出来るかを、体験や事例を交えて一緒に学びました。
最初に、地球で起きている温暖化の影響をスライドで見ながら、最近の巨大台風や、豪雨災害など現状のリアルな写真を見て身近な問題であることを知ってもらいました。そして温暖化が進んでいる大きな原因の一つは、石油やガスなどの化石燃料を燃やした時に発生する二酸化炭素であることを説明し、地球に見立てた水槽の中でロウソクを燃やして二酸化炭素の発生量を測定しました。最初は水槽の中の二酸化炭素の濃度が400ppmであったのが、ロウソクが燃えると2分で1000~1500ppmになり、4分では測定器の赤線で示す警戒レベル2000ppmに達し、その増加をグラフにして確認しました。
一方で、普段使っている電気は間接的には、火力発電所の二酸化炭素発生に繋がっていることを説明し、節電や省エネをすることの大切さを、白熱電球、蛍光灯、LED電球で比較する実験を一緒に行いました。児童たちには前の週に自転車発電で実際に3つのランプの発電体験をしており、一番電気を多く使うのが白熱球であることを、児童たちが自転車こぎの体験で理解してくれていたことが、大変印象的でした。
また、将来に向けて大切な二酸化炭素を出さない生活の実験として、従来型のソーラーハウスに蓄電池を備えた「ネットゼロ・エネルーハウス(ZEH)」のモデルを使った比較実験にも、太陽光を隠す雲の役割で参加してもらい楽しく学びました。
最後のまとめは、クイズ形式で地球温暖化は、化石燃料を燃やすことが二酸化炭素(CO2)の増加に影響していること、私たちの使用している電気やガスなどのエネルギーを無駄なく使うことが大切であること。そして、このような問題を解決する新しい取り組みや、技術開発が進んでいることも学びました。
児童たちには、前回のソーラーカー、ソーラー噴水と自転車発電の体験や今回の地球温暖化の原因となる二酸化炭素の発生実験を通して、太陽光などの自然エネルギーやLEDなどの省エネ商品などに関心 を持ってくれたことが、これからの地球温暖化問題の担い手として成長してくれることを期待しています。
<更新 2021年6月22日>