11月16日にさだ西小学校で第2回目の環境出前授業を行ないました。今回も「コロナ対応」をしっかりと行なって「環境出前授業」に臨みました。 今回のテーマは、前回の続編となる「環境問題と電気エネルギーについて学ぼう(屋内版)」でした。
前回は校庭に出ての「自然エネルギー」の「実体験」がメインの授業でしたが、今回は理科室で、「地球温暖化のしくみ」を切り口に、その原因の1つとなっている、私たちの生活になくてはならない「電気エネルギー」について、「電気が作られる原理」や「いろいろな発電の方法」とその「割合」について、そして発電所から送られてきた「電気エネルギー」が家庭の中でどの様に使われているかについて、その「電気エネルギー」を無駄に使わないための工夫」について、学習していただきました。
授業では、児童を3班に分けていただき、 ①「いろいろな発電方法」の実験、体験、 ②家庭の中での「電気エネルギー」の体験、 ③LED灯白熱灯の「消費電力量の差」の体験、をしていただきました。
①では、電磁誘導で電気を発生させる原理模型や、従来からの発電方法の火力発電、水力発電、そして自然エネルギーを利用した太陽光発電、風力発電の模型を持ち込んで、実験をみていただいたり、いろいろな風力発電機をうちわであおいでLEDを点灯させたり、電球で照らしたソーラーハウスの屋根の太陽光パネルを段ボールの「雲」で覆う事によって発電しなくなる事を「体験」していただいたり、しかし、それが「蓄電池」を備えたソーラーハウスではその欠点がなくなり「天候に左右される不安定な発電方法」とされていた再生可能エネルギーの可能性を理解していただいたりしました。
②では、発電所から家庭などに届いている「電気エネルギー」が、「光に変わったり」、「力に変わったり」、「熱に変わったり」する事を、手廻し発電機と実験パネルを使って「体験」する事によって、電気エネルギーが私たちの生活と密接につながっている事を理解していただきました。
③では、自分たちで模型の「LED灯」と「白熱灯」を手廻し発電機で点灯させて、必要とする「力」の違いを「手応えとして実感」してもらう事によって消費電力の差を「体験」していただきました。
又、同じ照度のLED灯、蛍光灯、白熱灯がどれだけの電力を消費しているかをワットメーターで数値として確認してエコ意識を高めていただきました。 そして、その消費電力を「電気料金に換算」する方法を説明し、実際に計算していただいて、「省エネ」をする事によって金額的にも節約になる事を理解していただきました。
最後に、まとめとして、「皆さんが何気なく使っている「電気」も「Co2」の発生源であり「地球温暖化」の原因の1つである事を理解して「省エネ」に取り組みましょう」と言う事と、「省エネ」をすると家庭の電気代や水道代などが少なくなると言うメリットもありますが、本当は「皆さんが大人なった時の、未来の地球環境を守っていくために必要な事なのです」、と言う言葉で締めくくりました。
2020年11月19日更新